社会主義を見直そう - 表現者クライテリオン

【小浜逸郎】社会主義を見直そう | 表現者クライテリオン

新自由主義イデオロギーは、以下の諸項目を教義としています。 (1)小さな政府 (2)自由貿易主義 (3)規制緩和 (4)自己責任 (5)ヒト、モノ、カネの移動の自由(グローバリズム) (6)なんでも民営化 (7)競争至上主義 これらは互いに絡み合い、影響を与え合って、ある一つの潮流へと収斂していきます。 その潮流とは、巨額のカネをうまく動かす者、国際ルールを無視する者、国家秩序を破壊す る者が勝利するという露骨な潮流です。 (1)の「小さな政府」論者は、(3)の「規制緩和」を無条件にいいことと考え、(6)の「なんでも民営化」を推進し、(7)の競争至上主義を肯定します。 その結果、過当競争が高まり、世界は優勝劣敗の状態となります。 敗者はすべて(4)の「自己責任」ということになり、誰も救済の手を差し伸べません。 また、(2)の「自由貿易主義」は、経済力の拮抗している国どうしであれば、激しい駆け引きの場となりますが、ふつうは強弱がだいたい決まっているので、強国の「自由」が「弱小国」の不自由として現れます。 こうして(5)のグローバリズムが猛威を奮い、資本移動の自由が金融資本を肥大化させ、実体経済は、これに奉仕するようになります。 中間層は脱落し、労働者の賃金は抑制され、貧富の格差は拡大の一途をたどり、産業資本家は絶えず金融投資家(大株主など)の顔色を窺うようになります。 ケインズが、産業資本家階級と、金主である投資家階級とを同一視しなかった理由もここにあります。 ところで、社会主義国家を標榜していたソ連が崩壊してからというもの、社会主義とか共産主義と聞けば、大失敗の実験であったかのような感覚が世界中に広まりました。 その反動として「自由」を至上の経済理念とする気風が支配的となり、反対に社会主義思想はすべてダメなのだというような「社会主義アレルギー」が当たり前のように定着してしまいました。 この感覚が、いまだに経済における新自由主義の諸悪を生き延びさせています。 次々に批判勢力を「粛清」して全体主義国家を成立させたのはスターリンであり、その基礎となるロシア革命を起こしたのはレーニンであり、そのレーニンはマルクスの思想にもとづいて社会主義政権を樹立した。

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楠山祐輔です。ameba学生部門公式ブロガーです。母親の認知症介護を始めてから10年になります。ネットで大学などの授業を受講したりしてます。未完成の発展途上系のクリスチャンのブロガーです。神学校中退の四代目クリスチャン。ネットラーナー。投稿内容は、キリスト教とか、問いません。よろしく。 LINE ID : yukusu40

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